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地銀再編加速

   

新年度入りした1日、地方銀行の経営統合が相次いだ。横浜銀行と東日本銀行は、共同持ち株会社コンコルディア・フィナンシャルグループを設立した。総資産は2015年末の単純合算で17兆円を超え、福岡銀行などを傘下に収めるふくおかフィナンシャルグループを抜き、地銀グループ首位となる。

日銀のマイナス金利政策や人口減少で収益の先行き不透明感が高まっており、今後も地銀間の再編や連携が加速しそうだ。

コンコルディアの寺沢辰麿社長(横浜銀頭取)は記者会見で、「両行の補完関係を生かせるとの確信が強まっている」と語り、早期の統合効果発揮に自信を示した。実績を上げることで、他行に合流を促す方針だ。

東京都民銀行と八千代銀行を傘下に置く東京TYフィナンシャルグループには、東京都が設立した新銀行東京が合流した。式典で東京TYの味岡桂三社長(東京都民銀副頭取)は「マイナス金利政策や周辺地銀の再編・提携で競争はさらに厳しさを増す」と指摘した。競争力向上に向け、今後は東京都との連携などで差別化を図るほか、17年度中をめどに傘下3行の合併も目指す。

2016 年 4 月 1 日 22:01 JST [時事通信社]




4月1日は、横浜銀行東日本銀行によるコンコルディア・フィナンシャルグループが発足。また、東京都民銀行八千代銀行による東京TY・フィナンシャルグループ新銀行東京が加わりました。関西では、徳島銀行香川銀行によるトモニ・ホールディングス大正銀行が加わりました。

今年の10月には足利銀行の持ち株会社の足利ホールディングス常陽銀行が統合、さらに1年後の2017年の4月には福岡銀行親和銀行熊本銀行で構成されるふくおかフィナンシャルグループ十八銀行が参加します。

 

地銀の再編によって融資はどうなる?

コンコルディアFGでは、既に新店舗の開設を発表しています。横浜銀行と東日本銀行は営業エリアの重複が少ないため、支店の統廃合は少なく、地銀トップの横浜銀行の資金力により、攻めの営業が可能なのでしょう。

東京TY・フィナンシャルグループの八千代銀行も4月に横浜西口支店を開設します。東京都民銀行も店舗の移転などを積極的に進めています。

このように、首都圏においては、地銀の再編によって銀行間の競争が激しくなることが予想され、低金利での融資獲得が可能な状況が今後も続くと思われます。




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