積算評価① 土地の評価額の求め方
2016/04/09
実際に積算評価を出してみましょう。まずは、土地の評価額の求め方です。
物件の資料を取り寄せる
下のような物件資料を不動産会社から手に入れたとしましょう。まず、見るべきところは、「住所」、「土地面積」、「建物面積」、「建物構造」、「建築年」です。
路線価を調べる
路線価は、全国地価マップのサイトで調べることができます。住所を入力して、地図上から路線価を拾います。その際、相続税路線価を使用しましょう。
例えば、物件の面する道路の路線価が赤線のように<240D>だったとします。数字千円単位で、ここの路線価は㎡あたり24万円であることがわかります。数字の後ろのアルファベットは借地権割合を表しますが、ここでは無視して結構です。
土地の評価額を計算する
先ほど求めた路線価に土地面積をかけると土地の評価額が出ます。
24万円 × 132.23㎡ = 3173万円 (小数点以下切捨て)
これはあくまでも相続税を計算する際の評価額です。一般に公示地価の8割程度と言われています。土地の売買の際に基準となるのは公示地価ですから、先ほどの評価額を0.8で割ると公示地価が求められます。
公示地価: 3173万円 ÷ 0.8 = 3966万円 (小数点以下切捨て)
ということで、この物件の土地の価格は約4000万円であることがわかりました。次回は建物の評価額を求めます。